店舗インタビュー

くるみや 本店

   

パティシエ:岸上健史郎さん

取締役森本賢一郎さんをはじめスタッフの皆さんにお話を伺いました。 くるみやさんでは、2年前からコミュニケーションツール等を置いておられますが、どうですか?

店主:入口に10㎝程の段差があるのですが、折りたたみスロープをお出しするようになってから、リピーターとして車イスのお客様にお越しいただけるようになりました。また、これまでは言葉でのやりとりが難しいお客様に対しては、こちらがお伝えしたいことを一方的にメモ書きにしてお渡しするだけだったのですが、筆談ボードを置くようになってからは、“お客様からの発信に対してこちらがお答えする”という双方向のコミュニケーションにより、きめ細かい対応ができるようになったと実感しています。

なるほど!筆談ボードのおかげで、会話が対話のかたちで成立するようになったということですね!点字メニューについてはいかがですか?

店主:当事者の方は、介助者と一緒にご来店されることほとんどなので、実は使用頻度はそんなに高くないのですが…。以前、目が見えない方にうちのケーキを食べていただいた際、その方が「懐かしい。昔食べたこの味を覚えています。」とおっしゃったんです。ケーキは、視覚に訴える要素も強い食べ物ですが、しっかりと“味の記憶”として覚えていただけているということが、とてもうれしく思いました。

まさに地元で長く愛され続けているくるみやさんならではのエピソードです!

(2018年6月22日 取材)